様々なところでロゴは活用されています。インターネットで何かを発信しようとするときに、社名や商品名、自分の伝えたいことなどを目立たせるように、オリジナルのロゴを作ることは多いでしょう。ロゴ自体のデザインを熟慮することは当然ですが、意外と忘れがちなのが背景についてです。
背景をどうするのが良いのか、ポイントをチェックしてみましょう。
いろいろな場面で使うから透明がおすすめ
ロゴを作った場合、一つの使い方だけではなく様々な使い方をすることがほとんどでしょう。その場合、どのようなところに使ってもなじむロゴを作ることが必要になります。そこで重要になってくるのが背景です。背景がすでに決まっている場合にデザインするなら、その背景に合わせた形でロゴ全体を作ることでなじみやすくなります。
しかし、背景とする色などがその都度変わる場合にはそうはいきません。最初に作った時のイメージではあっていたのに、別の場所で使おうとするとロゴとその周辺の部分だけ色が変わって浮いてしまうこともあるのです。その点、背景を透明にした形のロゴを作っておけば、どの場所に配置してもそのままのイメージで利用することができます。
わざわざ背景の色を合わせずにそのまま使えるので、デザインの自由度も増していくのです。もちろん見やすさを考えた文字やイラストなどの色との調整は必要になることがありますが、基本的にはそのまま利用できることが多いでしょう。
こうした点を考えて、ロゴを作る際の背景をどうするか考え、透明にしておくことも選択肢に入れておくようにしたいものです。
背景が透明だと加工しやすい
ロゴは使う場所によって必要な加工を施すことになります。その場合に、全体が背景までしっかり決まっているタイプのロゴの場合、配置する場所に応じて加工をしていかなければならず、手間がかかってしまうことになります。
もちろんその都度適した状態に仕上げることは必要ですが、できるだけ手間は省いていきたいものです。その点、背景が透明だと大きさや位置の調整だけでなじみやすくなるので、加工の手間が最小限で済むことになります。
この点が背景を透明にしておく大きなメリットといえます。
デザイン的に難しくなることも
基本的にはロゴ背景が透明だとメリットは大きいですが、デザインによってはデメリットが生じてくることになります。背景としたい画像や色などと、ロゴの色が近い場合には見えにくくなってしまう恐れがあるのです。暗い背景に黒い文字を乗せてしまうと見えにくくなることは想像しやすいでしょう。
その場合には背景として別の色を挟んでおくことで、ロゴ自体が見えやすくなることがあります。その点も考えて、周囲に色を付けておくことで見やすくしていく工夫が必要なら、あえて透明にしない選択をすべきでしょう。
部分的に背景としての色を残す、完全に透明にしてしまうのではなく半透明の形にするなど方法はいくつかあります。また、イラストなどで、背景も含めたデザインをロゴに取り入れる場合などは、背景を透明にするわけにはいかないでしょう。
その場合にはそれも含めて配置などを考えておく必要があります。このように、ロゴのデザインや使い方によっては単純に透明にすればよいわけではないことも頭に入れておきたいものです。
素材の背景を透明にしておくと便利
ロゴを作るときには、写真やイラスト、文字などの素材を用意して、それを組み合わせながらデザインしていくことが多いでしょう。
そのため、使用する素材を作る際には、その背景を透明にしておくと便利です。いくつか組み合わせる際にもそれぞれの背景が透明なら、重なって見えにくくなるなどの問題が出にくいですし、出来上がったものの背景自体も透明になりますから、ロゴとして作ったものも使いやすくなります。
ロゴに使いたい素材があれば、それを透明化することから始めてみるとよいでしょう。
背景の色は後でもつけられる
用途によっては、使用できる背景の色が決められている場合もあります。その時にロゴの背景として付いている色があると直すのは大変なので、基本的には透明でロゴを作っておき、必要があれば後で背景色を付けていく形をとるとよいでしょう。
具体的に使い方が明確でロゴを作るならそれに合わせて作ることができますが、多くの場面で使う場合には初めから必要な条件を把握してロゴ作成をすることが難しくなることもあります。どの様な形でも対応することができるように、まずは背景を透明にして作成しておき、必要に応じて背景色を付けていく考え方も持っておきましょう。
透明な背景自体がデザインになることも
ロゴを掲載するものによっては、透明であること自体がデザインの一部になることもあります。例えば中に商品を入れる袋に配置するロゴの場合、透明な袋にロゴを印字し、中に商品を入れることでロゴ自体が浮き出てくるような効果を狙うこともできます。
下の色が透けて見えることでインパクトのあるデザインになることもあるのです。単体の画像としてロゴを見ていくだけではなく、このように利用したときにどうなるか、イメージしてみることも、ロゴ作成においては大切なポイントといえるでしょう。
注意したい点もチェック
ロゴ作成時に背景を透明化する場合、いくつか注意したい点があります。まずは透明化することで見づらくなる状況がないかチェックすることです。文字や細かいデザインが入っている場合、組み合わせる背景によっては見えにくくなることも考え、見やすいように色を挟むなどの配慮をする必要が出てくることがあるからです。
実際に使う段階で合わせてみて調整するしかない部分もあります。また、編集ソフトなどを使うと簡単に背景を透明化できますが、場合によっては思わぬ部分も透明化されてしまうことがあるので注意しておきたいものです。
背景と同じ色になっている部分が機械的に処理することで透明になるので、たまたま背景と同じ色だったところが抜けてしまうことも起こります。イラストや写真などをロゴに取り入れているときには特にこういったことがないかを注意しておきたいものです。
細かいところまで気を配って
ロゴは単純なものとイメージしている方も多いでしょう。しかし、他人にアピールする重要なものですし、真っ先に目に入る大切な部分でもあります。ロゴそのもののデザインはもちろんですが、それをどこに使うのか、それに合わせてどのような背景に仕上げたらよいのかなどもしっかり考えて作成したいものです。
細かいところまで気を配ることで、より効果的なロゴ作成ができるでしょう。