多くの場合、ロゴ作成を検討しているタイミングは、事業などの立ち上げが近い時期ではないでしょうか。もし「ロゴなんてすぐに作れる」と考えているなら、それは失敗につながる考え方かもしれません。ロゴ作成には相応の時間が必要だからです。
また、納期までにかかる時間は、ロゴ作成サービスの内容によっても大きく変わります。今回は、ロゴ作成にかかる時間について解説します。ロゴ作成を検討している方はぜひ一読ください。
ロゴ作成には2週間から1カ月必要!それぞれの行程でかかる時間は?
ロゴ作成に必要な時間は、早くて2週間から1カ月必要であるとされています。これはロゴ作成にかかるまでに、さまざまな行程が存在しているからです。まず、ロゴ作成ではヒアリングから開始します。ヒアリングを参考に希望するロゴの内容を確認し、ロゴ作成者側は見積を発行。
これに対して依頼者が了承したなら、ロゴ作成が開始します。ヒアリング・見積・了承の3つの行程には、それぞれ検討する時間も必要です。そのため、作業を開始するまでに、3日はかかるのが一般的です。次にロゴのラフ案の作成に移ります。
ラフ案はヒアリング内容を元にして、会社や事業が考える思いやイメージを形にしたものです。ラフ案の作成にかかる時間は、5日から7日ほどが一般的。さまざまな方向性を考えて複数のラフが作成されます。依頼者はこのラフ案を確認しながら、ロゴ作成の方向性を決定します。
ラフ案についての意見を交換し、ロゴ作成の方向性が決定までには3日ほど必要です。ラフ案をブラッシュアップし、完成形のロゴに近づけるまでには、さらに3日ほどの時間を要します。加筆案や修正がなければ、この時点で納品となります。
これらの工程をすべて合わせると、2週間近い時間が過ぎていることがわかります。そのため、ロゴ作成には早くとも2週間の時間が必要だといえるでしょう。参考サイト→ロゴ作成のビズアップ
もちろん、加筆・修正の量や打合せの時間が伸びるほどに納期は延びていきます。もし、じっくりと案件を練る時間を持ちたいのであれば、この倍の1カ月はかかると考えた方がよいでしょう。
短期で納品可能?納品期間と品質の関係性に注意
インターネットなどで探すと、オリジナルロゴの作成でありながら「当日納品」や「1週間で納品可」といった、短納期のロゴ作成サービスをみかけることがあります。あまりに短いロゴ作成期間を設定している場合は、必要な工程を簡略化していることが多いので、注意しなければなりません。
簡略化されやすい行程は、ロゴのラフ案作成や打合せの時間です。これらの時間が短くなるほどに、ロゴの方向性の掘り下げが甘くなりやすく、表現したい思いやイメージが反映されづらくなります。そのため、一般的にロゴ作成の品質は下がります。
納品期間とロゴの品質は関連しやすいといえるでしょう。もちろん、骨身を削るほどの努力で短納期を実現している、クリエイターや会社も存在するので、必ず品質が低くなるわけではありません。ですが、納品期間と品質の関係性は、ロゴ作成において気を付けたいポイントです。
サービスの形態によっても納期までの時間は変わる
ロゴ作成にかかる時間は、サービスの形態によっても異なります。ロゴ作成のサービスは大別すると「提案型(オリジナルロゴの作成)」「販売型(売り切り型)」「一体型(商標調査や登録まで担う)」の3つに分けられ、それぞれサービス行程に違いがあるため、納期に差が生じます。
ロゴ作成に何を求めているかによって、サービスを使い分けるとよいでしょう。
「提案型(オリジナルロゴの作成)」は3週間から1カ月
「世界でたった1つの特別なロゴがほしい」そういった気持ちが強いのであれば、「提案型」がおすすめです。依頼者へのヒアリングを参考にして、ロゴ作成のクリエイターが、デザインやコンセプトを提案します。提案型では依頼者へのヒアリングやラフ作成を重視します。
ヒアリングやラフ作成が一度で終わらないことも多いため、非常にスムーズに作業が進んだとしても、3週間ほどの時間がかかるでしょう。
もし、採用案に調整が入った場合は1カ月を超えることもあります。
もしオリジナルロゴを求めているのであれば、その依頼はなるべく早い時期に済ませるようにしましょう。
「販売型(売り切り型)」なら1日から2日の短納期も可能
「販売型」はすでに製作された絵図から適当なものを選び、購入するタイプのサービスです。絵図を元に、配色・使われるフォント・名入れ・配置変更などをして、ロゴとして完成させます。販売型の最大の利点は、納期までの時間が非常に短いことです。
元となる絵図があるため、1日から2日ほどで納品可能です。納期まで時間がない方に最適なサービスといえるでしょう。
「一体型(商標調査や登録まで担う)」は2カ月から3カ月以上
ロゴ作成では商標の調査と登録にも気をつかわなければなりません。商標とは、商品やサービスなどに使われるロゴ(識別標識)のことです。商標登録することで、ほかの人が自分のロゴを商標として使うことを防止します。
また、商標の調査とは、作成したロゴがすでに登録されていないか、あるいは近いロゴはないかを調べることです。「一体型」ではこれらの作業をロゴ作成と一緒に行うため、たいへんスムーズにロゴ作成の作業がすすみます。
一体型では事前商標調査をしてからロゴ作成にとりかかるため、納期が長くなりがちです。そのロゴ作成期間は、およそ2カ月から3カ月ほどです。商標登録にまで取り掛かると、商標として認められるまでの期間がさらにかかります。
一体型のサービスを用いるのであれば、なるべく早く依頼するようにしましょう。ロゴが必要な事業などの立上げ段階から依頼するのがおすすめです。
ロゴ作成の納期までの時間を短くするには
スムーズにロゴ作成を済ませ、納期までの時間を短くするには、依頼者側の事前準備が大切です。まず、ロゴ作成の目的を明確にしておきましょう。
ロゴ作成を請け負うクリエイターは、目的を参考にしてデザインを検討します。曖昧な目的のまま依頼すると、デザインがしっくりこず、何度も打合せが必要になる可能性が高くなるでしょう。その結果、納品までの時間が伸びやすくなります。
また、明確な目的が提示してある依頼は、打ち出すべきポイントがわかりやすいので、より良いデザインのロゴになりやすいです。もし、色・フォント・配置など「こんなロゴに作ってほしい」というデザインへの希望があるときは、依頼前にまとめておきましょう。
依頼時に相手方に要望を伝えやすくなるだけでなく、ロゴデザイン作成のヒントになるからです。言葉でまとめるのが難しければ、簡単なラフ画を用意するだけでも構いません。これだけで、打合せがスムーズにすすみ、希望のロゴが生まれるまでの時間を短縮させられます。
ロゴ作成には時間がかかる!なるべく早めの依頼がおすすめ
ロゴ作成には2週間から1カ月ほどの時間がかかります。短期で納品してくれるクリエイターや会社も存在していますが、必要な行程を簡略化させている場合が多いので、注意しましょう。なお、ロゴ作成はサービス形態によっても納期が変化します。
もし、少しでも納期を短くしたいなら事前準備が大切です。準備として、目的や希望するデザイン案をまとめておくとよいでしょう。ロゴ作成には時間がかかります。できる限り早めに依頼をするようにしましょう。